2017/04/06

【余談】Hammerspoon に移行

手元の Mac の OSをアップデートしたら Karabiner が利用できなくなってしまった。
どうも  macOS Sierra に非対応のとのこと。Karabiner はカーネルにモジュール(KEXT)を読み込ませ、カーネル内部のキーイベントを操作することでキーバインドの変更を実現している模様だが、そのためカーネルの変更に弱い面がある。

一方の Apple はセキュリティ面やOSの安定稼働の面から、KEXT による拡張を抑制する方向にある。Microsoft も 64bit 移行やOSのアップグレードの機会を通じて電子署名されていないデバイスドライバはロードできないようにしているし、iOS のようなモバイルデバイスのOSでは、もはやカーネルにモジュールを追加することすら不可能になっている。

幸い、Karabiner では Karabiner Elements という新しいキーリマップソフトウェアを開発、そこから従来の Karabiner の機能を追加していく形で刷新するようで、これは期待が持たれる。とはいえ、一からの作り直しなのでしばらくは Karabiner なしの生活に耐えなければならないようだ。

私が Karabiner を使ってる理由は、実のところ「Microsoft Office で Emacs キーバインド(のサブセット)が使いたい」 につきる。Karabiner Elements では現在のところアプリケーションごとのキーマップというのは実装されてないので、これは対応できないことになる。

いい加減 面倒になってきたので色々探して試した結果、Hammerspoon を利用することに落ち着いた。Hammerspoon はキー入力などのイベントを Lua という言語を使ってカスタマイズするもので、単なるキーリマップ以上の操作もできるようだ。
また、Accessibility API を通じてキーイベントを取得、操作を行う。公式のAPI を通しているため、OSのアップデートによる影響も(KEXTを使うのに比べると)低い訳だ。

Hammerspoon は ~/.hammerspoon/init.lua というスクリプトを読み、これに応じて処理をおこなう。私のスクリプトは以下の通りだ。

詳細は、この gist のコメントを見てほしい。