アップグレードの差異にはProfessional版か通常版かを要注意。Fusion 5 Professional から Fusion 6 通常版へのアップグレードもあり得るというか、できてしまうので。
なお、VMware Fusion Technology Preview 2013 のβテスターだった方はコミュニティを要確認。20% のディスカウントコードが出ている。
Fusion6 の新機能だが、ざっというと以下になる。
- OS X 10.9 "Marbericks" サポート (ホスト&ゲスト)
- Windows 8.1 サポート(ゲスト)
- クローンサポート:フルクローンおよびリンククローン
- バージョン10仮想マシンのサポート
- より多くの仮想CPUとメモリを搭載した仮想マシンの作成
- 2TBを越えるストレージの作成(ただし、仮想マシンのブートディスクは2TBまで)
リンククローンは元となる仮想マシンの指定のスナップショットからの「差分」仮想マシンを生み出す技術。うまく使うと同じゲストOSの仮想マシンを作るときのディスク消費量を格段に減らすことができる。
バージョン10仮想マシンは vSphere5.5 や VMware Workstation 10でもサポートされる最新の仮想マシン形式で、設定可能なCPU数やメモリ量が増えたほか、2TBを越える単一仮想ディスクイメージを作成可能なのが特徴。
ただし、ブートディスクは2TBまでの制限があるため、(WindowsをゲストOSにするなら)Cドライブは 2TB以下、Dドライブというかデータディスクは2TBを越えて8TBの設定が可能になる。(vSphere5.5では最大64TBまでの仮想ディスクを作成可能)
Marbericks も Windows8.1 もまだ出ていないため、急いでアップグレードする必要は無いのかも知れない。
もう一つ、密かに VMware Player Plus がリリースされている。
これはこれまで個人利用および非商用利用で無償で提供されてきた VMware Player の商利用をサポートした有償ライセンスに当たる。PlayerPlus の利用者は別途有償でサポートを購入することが可能になる。
Fusion 5 Professional にも VMware Player の商利用権がついていることを以前記載したが、この商利用権だけを単品購入できるようになったが、VMware Player Plus である。
なお、Fusion 6 Professional にも VMware Player Plus の権利がついている。つまり、Fusion 6 Professional を購入し Mac OS X を実行するコンピュータにそのライセンスを割り当てれば Fusion Professional が使える一方、Fusion 6 Professional を購入し Windows/Linux を実行するコンピュータにそのライセンスを割り当てれば VMware Player Plus として利用できる。