ディスクの整理をしていたら、以前、VTCというコミュニティのイベントで話した VMware の VMwareTools と Hyper-V の統合サービスの実装についての話が発掘されたので、SlideShare にアップロードしておいた。
http://www.slideshare.net/tshiroyama/backdoor-vmwaretools
古い話だが、ここら辺の仕組みは現在でもさして変わらないだろう。
なお、PPTXでアップロードするとフォントがおかしくなるのでPDFでアップしたところ、背景の黒が抜けて真っ白になっている。読めなくはないのでそのままにしているが、読みにくい場合はダウンロードしていただければちゃんと背景が黒いPDFが手に入るので、そちらを見て欲しい。(や、フォントずれを探して直すのはさすがに面倒なので...)
対比としては、かなりまじめにハードウェアを再現しており、あまりこうした準仮想化的手法には頼らない VMware と、VMBus という架空のバスすら作ってしまうぐらい割り切ってしまった Hyper-V というのがかなり面白かったのを覚えている。
再現性と性能を両立させているだけあって、VMware の方が技術としては確かに 高いと言えるが、一方で自社のOS(Windows)はもとより、Linux ですらカーネルに仮想化専用の構成を突っ込んでしまって標準化させてしまった Hyper-V はそれはそれで面白いし、何より現実的と言える。
実際、WindowsServer 2008, 2008R2 以降であるならば、どちらで仮想化してもさして変わらないぐらいまではもってこれている。一方がベンチマークを公開する事に対してかなり厳しい姿勢を取っているのでなかなか適切な資料はないが、そうした最近のOSについては、性能についても優位性というのは言えなくなってきている。
聞くところによると、XBox One ではあのカトラーが開発に関わっており、仮想化環境上でゲームが動いているとか。チューニングはされているだろうし描画性能を稼ぐためのそれこそ特別な「バックドア」はあるのだろうが、もはや仮想化が性能に対してそこまでひどいインパクトを与えるものではない、という傍証にはなるかと思われる。
機会があれば最新のソースを引っ張ってどうなってきたかを読み比べてみたいものだ。