● 本来の手順
手順としては、 http://downloads.vmware.com から「VMware View Client」を選択
クライアント一覧から「VMware View Client for Ubuntu Linux」のダウンロードをクリック
すると、Ubuntu ソフトウェアセンターが起動、パッケージが選択されているのでそれをインストール...するはずが、以下のように「見つかりません」と言われてしまう。
さて、どうしてだろうと調べてみた。
● 問題その1: サポートOS
まあ、一つはリリースノートを読むと書いてある。サポートOSだ。
以下に、Ubuntu Linux 版の ViewClient のリリースノート(和訳)だ。
http://www.vmware.com/jp/support/support-resources/pubs/viewclients_pubs/viewclient-linux-release-notes.html
Ubuntu 32 ビット 10.04 および 10.10 のサポート私が試した Ubuntu は 11.04 と 11.10 のため、新しすぎた、というのが一つ目の敗因だ。
このため、10.10 日本語 Remix をダウンロード、LiveCDで起動して試してみた。
● 問題その2: レポジトリ
10.10 でもやはり「見つかりません」と言われるので少々確認をしてみた。
どうも、Ubuntu の vmware-view-client は 「Canonical Partners」 というレポジトリにあるらしい。
そこで、10.10 のアップデートセンターでレポジトリを追加した。
通常、 Canonical Partners は「その他ソース」の項目に設定されており、チェック一つでレポジトリとして有効になるようだ。( 参考: http://vpc.uconn.edu/help/linux/ )
しかし、日本語Remix のアップデートセンターの設定では、この項目が見当たらない。
そこで、下の「追加」ボタンを押し、以下のCanonical Partners の APTラインを追加する。
deb http://archive.canonical.com/ lucid partner
これで準備完了だ。
Ubuntu Linux の Firefox で再び、VMware 社のサイトにアクセス、Download ボタンを押すと、以下のように「ソフトウェアの追加インストールを行いますか」のパネルが表示された。
そしてダウンロードが終わると、 インターネットメニューに「VMware View Client」が追加されている。
やっとインストール完了だ。
なお、このAPTラインを追加しても 11.10 などサポートより新しい UbuntuLinux では vmware-view-client が選択肢に出てこない。当分は 10.10 と 10.4 しか使えないようだ。
● VMware View Client for Ubuntu
初回起動時にはライセンス条項の表示と、確認が行われる。
こちらをOKすると、ConnectionServer / SecurityServer のURLを入力するパネルが表示される。見た目こそ異なれ、他の ViewClient と同じだ。
URLを入力、「Continue」 ボタンを押すと認証処理が行われる。これも他の ViewClient と同じだ。
認証に成功すると、かなり大きなアイコンが並び、デスクトップVMを選択する画面になる。
これは Mac 版の ViewClient に近い。アイコンの下にプロトコルが表示、選択になるのも同じだ。
アイコンを選択すると、デスクトップが表示される。もちろん PCoIP を使っての接続も可能だ。
ここまでくると非常に快適に利用できる。
課題としては、キーボードについてだ。今回 UbuntuLinux はFusion上の仮想マシンで、かつ LiveCD のため 106 キーボードに設定されており、かつ Mac 側が英語キーボードで配列が厄介な状態だったため確認できていない。
しかし、PCoIP のためおそらくデスクトップVM側に設定したキー配列がそのまま使われるのではないかと思われる。
混乱を防ぐためにも配列を統一しておいた方がいいだろう。