2014/03/16

Hyper-V on Fusion

知己からの相談。Hyper-V 上の Linux (CentOS 6.5)が正しく動かないと。
CentOS 6.5 は Hyper-V のサポートリストにないと返答し逃れようとしたら、いや、統合サービスがカーネルに統合されているし動くはずだとの主張。そして送られてきたスクリーンショットを見たら、ただの Hyper-V ではなく、Fusion 上の WindowsServer 2012 であった。

Hypervisor on Hypervisor はテクがいるんだよと煙に巻いたのだが、しかしやったことがない、できないでは何とも面白くないのでサンフランシスコ出張中、まだ真っ暗闇の3時頃にむくっと起き上がり手元で構築をやってみた時のメモを再構成したのが以下のものだ。

なお、WindowsSever 2012では面白みがないので、今回は Windows 8.1 Enterprise の Client Hyper-V を使ってみた。

● Fusion 上で Hyper-V を実行させ、その上でLinuxを動かす条件

条件は以下の通りだ。
  1. Windows8 は 64bit 版がインストールされていること
  2. 仮想マシンの設定の「プロセッサとメモリ」にある「この仮想マシンでハイパーバイザーアプリケーションを有効にする」にチェックが入っていること
  3. 以下2行を VMX ファイルに書き足してあること
    • mce.enable = "TRUE"
    • hypervisor.cpuid.v0 = "FALSE"
  4. Hyper-V 上の仮想マシンのMACアドレスを"固定"させること
64bit 版でないと Hyper-V は利用できないのでこれは当然と言える。2. の設定により、vmx ファイルに 
vhv.enable = "TRUE"
が書き込まれる。ESXi など VMware製品ではこの設定だけで動くが、Hyper-V の場合、「Hyper-V をインストールできません。: ハイパーバイザーが既に実行されています」と出る(下図)

これを回避するために、3. のオプションを指定し、MCE(Machine Check Exception)拡張を有効にし、CPUID命令でハイパーバイザを検出されないようにする必要がある訳だ。

ここまでで Hyper-V は動作するが、このままだと知己の言うとおりでHyper-V 上の仮想マシンでの Linux がインストール後の起動時に panic してしまう。

この事象の回避には、「Hyper-V 上の仮想マシンのMACアドレスを静的にする」ことが必要なわけだ。この点は少々厄介なので、以下の手順を見て欲しい。

● インストールの実際

では、実際のインストールを追ってみよう。

まず、Fusion で仮想マシンを作成する。Windows8.1 のメディアかイメージがあるなら話は早い。
Fusion のメニューから「ファイル」-> 「新規...」を選び、「ディスクまたはイメージからインストール」を選んだまま「続く」ボタンを押せばいい。
簡易インストールパネルでアカウント名やプロダクトキーを入力、仮想マシンを作成すればOSのインストールから初期設定、ライセンス投入、VMware Tools のインストールまで一気にやってくれる。

インストールが終わったら一旦仮想マシンを停止して、先の条件2と3のセットをしておこう。(もちろん、仮想マシンの作成の折に「設定のカスタマイズ」を押して、作成後すぐに仮想マシンを起動させず、設定を編集するタイミングを作っても良い。なお、このときフロッピードライブを削除しないように。)

また、メモリサイズもデフォルトの 2GB から Hyper-V上の仮想マシンの実行分増やしておいた方がいいだろう。


Windows8.1 のデスクトップの左下端には復活したスタートボタンがある。ここを右クリックするとコントロールパネルに素早くアクセスできる。

今回は「プログラムと機能」を選択、Hyper-V をインストールする。
インストール後に再起動がかかるので、またログインし直し、デスクトップの右側から「Hyper-V マネージャ」を検索、でてきたら右クリックして「管理者で実行」をする
(普通の実行でも問題ないかもしれない)


Hyper-Vマネージャが起動したら、まず仮想スイッチマネージャから仮想スイッチを一つ作っておく。インターネットに接続する必要がある場合は「外部」で作っておく。また、「外部」の仮想スイッチを作ると以後 Windows8側のNICがプロミスキャスモードで動こうとして、その結果認証のパネルが表示される。都度パスワードを入れて許可しておこう。

さて、次はHyper-Vでの仮想マシンの作成だ。
Hyper-Vマネージャの「編集」メニューから「新規」「仮想マシン...」を選択、ウィザードに従って仮想マシンを作成する。
「仮想マシンの世代」をきかれたら第一世代にしておく。第二世代は Windows 8,WindowsServer 2012 でないと意味がないからだ。

ネットワークの構成では、先に作った仮想スイッチを指定しておく。

メモリサイズとストレージ容量は適当でいいが、今回は 512MBと10GBを指定した。それぞれ動作チェックのため節約をしただけだ。

インストールは CentOSの ISOイメージから行うが、「Fusion 側でWindows8仮想マシンに ISOメディアをマウントして、Hyper-V側仮想マシンはDドライブを参照」と、「Windows8仮想マシンにISOメディアをコピーしておき、Hyper-V側仮想マシンでISOメディアをして」の二つのやり方が考えられるが、どうも前者はあまり安定しないようだ。面倒でも ISOイメージをコピーして、後者のやり方にした方がいい。

さて、ISOイメージを仮想CD-ROMにマウントさせたら、Hyper-V側で仮想マシンを起動する。
そして、CentOSのインストーラが起動したら、"Hyper-Vマネージャで仮想マシンの電源を落とす"。ここが重要なポイントだ。

Hyper-V側で仮想マシンを停止させた後、Hyper-Vマネージャで仮想マシンを右クリック、「設定...」を選択し設定パネルを開き、「ネットワークアダプター」の「+」ボタンを押し項目を展開、「高度な設定」から「MACアドレス」の「動的」のラジオボタンを「静的」に変更する。


動的に変更後、その下の6つの入力項目に00ではない、十六進の数値が入っていることをちゃんと確認した後、OKを押し設定を閉じる。

その後、Hyper-Vマネージャにて仮想マシンを起動、通常の手順で Linuxをインストールすればちゃんとインストールでき、その後もエラーなく利用が可能だ。

● Hyper-VのMACアドレスの仕様

Hyper-Vのデフォルトでは、MACアドレスの設定が「動的」になっており、仮想マシンの起動の際にMACアドレスが自動生成される。
ここまではまあ構わないのだが、困ったことに、このままだとMACアドレスは起動のたびに変わりうる。どうもそこで齟齬が起こり、パニックしているようだ。この件についてはマイクロソフト社のフォーラムにも記載がある。

手っ取り早く直すのに、MACアドレスを「静的」にして一意に固定してしまえばいいのだが、しかし一度も起動していないHyper-Vの仮想マシンは、MACアドレスが00-00-00-00-00-00 になっている。

これはこれで問題の元のため、「動的のまま一度起動することで適当なMACアドレスを割り当てさせ、その後停止、割り当てたアドレスのままで静的に設定を変更し、MACアドレスを固定する」という手順になる。

なお、クロックのところでパニックしているのでLinux側のクロックソースを直す、という解法もあるようだ。
ただ、CentOSを含むRHEL6系のOSでは、インストール時にMACアドレスを記憶してそのMACアドレスを持つNICに指定したIPアドレスを割り当てるようにする。MACアドレスがころころ変わると、その都度IPアドレスの設定をやり直す必要が出てくる。どのみち、MACアドレスは固定する必要がある。

そもそも Fusion 上で CentOSを動かせばこんな面倒はないのだし、やる人はそうそういないと思うが、引っかかると言えば引っかかるところなので、メモとして残しておく。


2014/01/19

USBメモリから起動するOSを仮想マシンで利用する(2)

以前、USBメモリから起動するOSを仮想マシンで利用する(1)という記事を書いたが、その時にもう一つ記事を書こうとして(1)をつけたまますっかり忘れてしまっていた。

そのままというのも何なので、2年越しになってしまったが(2)として書くつもりだったことについて記載したい。

先に紹介した Plop Boot Manager だが、そのままだと毎回GUIがでてきて、USBを選択しないと起動しないのでちと面倒だ。省力化できないか?という実はこれができるのだ。

まず、Plop Boot Manager の動作はカスタマイズが可能になっている。その本体の plopbt.bin というファイルを直接編集し、動作が変わるようになっているのだ。

カスタマイズ用のツールは Plop Boot Manager のダウンロードファイルの中に含まれている。Linux 用と Windows 用があるが、ここでは手軽な Windows 用で説明する。

ダウンロードファイルを展開すると、Windowsというフォルダがあるのでこれを開く


そこには、plpcfgbt というCLIのコマンドと、plpcfgbtGUI という GUIツールがある。
より便利な plpcfgbtGUI を実行する。


なお、plpcfgbtGUI は .NET Framework 3.5 を使用している。Windows XP や Windows8 の場合 .NET Framework 3.5 をインストールする必要がある。

Windows8 の場合、.NET Framework が足りないとその場で
ダウンロードを提案してくれるので便利だ
起動すると下の画面になる。まずは、カスタマイズする plpbt.bin を読み込む。
単に「Open」のボタンを押せば plpcfgbtGUI と同じフォルダにある plpbt.bin が読み込まれる。他のフォルダにあるものを編集したい場合は「...」ボタンを押してパスを指定する。


開くと、下のカスタマイズ項目が利用可能になる。
ぱっと見ての通りなので説明の必要はないと思われる。
ここで編集するのは「Countdown」 をチェックし、「Countdown value」を適宜指定すること、それから 「Default boot」をUSBに指定すること、だ。

Default Boot を指定するとそのデバイスから自動起動するようになる。ただし DefaultBoot を指定するには同時に「Countdown」を有効にしなくてはならない。
Countdown value 秒だけ待機後、Default Boot で指定されたデバイスで起動する。
Countdown value に1を指定すればほぼ即座に起動に入るが、USBメモリを差し込んだり、仮想マシン側に割り当てる事を考えると10秒程度の待ち時間はつけておいた方が賢明だ。


設定が終わったら、「Configure」 を押す。すると、以下のパネルが出て設定の書き込みが行われたことがわかる。書き込まれたら、Quitを押して終了する。


この plpboot.bin から Bootable CD の ISOイメージを作成するのだが、これもツールが用意されている。Plop Boot Manager のダウンロードサイトの「Tools」にある plpbt-createiso.zip がそれだ。


zip ファイルを展開すると、mkisofs コマンドと、Linux / Windows用のバッチファイルがある。


先に作成した plpboot.bin をこの plpbt-createiso を展開したフォルダにコピーする


そして、「create-iso」という名称で歯車のアイコンがついたバッチファイルをダブルクリックして実行する。


実行が完了すると、plpbtmycd.iso という ISOイメージファイルができているので、これを適宜 ファイル名を変更し、適切な場所にコピーして、仮想マシンの起動に用いるといい。


起動すると、こんな感じでカウントダウンと、デフォルトブートデバイスが指定された状態になる。

なお、作成した USBで自動起動する ISOイメージだが、先日取得した BOXのアカウントにて公開しておいた。
https://app.box.com/s/a3ywn1pb17hz2o24eukk


2014/01/08

[余談] CentOS 6.x で Oracle のインストーラで文字化けをさせず日本語でインストールする

新年早々ではあるが、昔の書きかけをずっとほったらかしていたのを世に出しておく。
仮想化と何の関係があるか?と言われると意外とある Oracle DBのインストールについてだが...。以下本文。


vCenterServer や View と付き合ってるとどうしてもリレーショナルデータベース(RDBMS)とのつきあいが深くなる。

ここ1年以上、5 Host / 50VM を越える場合は Oracle を使っている。特に vCenterServer での利用ではコスト面で10倍近くの差がある。意外に思われるかも知れないが、CPUライセンスでなければならない MS SQL Server Standard より、Named User が通る Oracle Standard One の方が大幅に安すくなるのだ。

さて、あらたに環境を作るに当たって、久方ぶりに Oracle を新規インストールしようとしたところで大きくハマってしまった。

事の元凶は CentOS 6 を使ってしまったこと。これまでは Oracle Linux か CentOS 5.x を利用していたが、後者は普通にインストールするとあまりに余計なもの、例えば X Window Server 、をインストールしてしまうので少々閉口していたのだ。

CentOS 6 はそうした余計なものをインストールしない、なんせ Perl すらデフォルトでは入らない、という事に好感を持っていた。

そのせいでついうっかりと CentOS 6 のテンプレートをデプロイしてそこに Oracle を突っ込もうとしたのだが...、甘かった。
いくつかあるのだが、一つ目はパッケージ名の問題。Oracle Linux や CentOS 5 で必要としてたRPMと名前が異なるため、一々確認と yum  install のし直しが起こってしまった。

Oracle Linux 6 ではどうしているのか気になってみてみたら、どうも "専用のRPM"を用意して対処してしまった模様。この専用RPM、RHEL互換なら Oracle Linux でなくても突っ込めそうな感じだが、さすがに CentOS6 にこのRPMを入れるのは気が引けたので、地道に調べることとなった。(しかし、pdksh をいまさら ksh に変更するのは勘弁して欲しかった...。)


パッケージは地道に調べれば何とかなる。しかし、それだけではうまくいかい。
そう、CentOS 6 の日本語フォントを入れてもインストーラが文字化けする(下図)

Oracle のインストーラは Java を使っているが、Linux の場合、X Window System を必要とする。Mac の XQuartz とか、Xming など Windows でのディスプレイサーバを使うことはできるが、XLib など Xの基本システム一式は Oracle をインストールする Linux にインストールしておく必要がある。

RHEL5互換のOSの場合、それだけで日本語インストーラががちゃんと立ち上がったのだが、RHEL6互換の CentOSでは、Xの日本語フォントをちゃんと入れても文字が豆腐になるのだ。

これは、JRE で定義されているフォントと実際のフォントがあってないとこういうことが起こっているためだ。一般的な対処は、JRE の持つ定義ファイルを書き換えることなのだが、Oracle のインストーラはJREを自前で抱えており、インストーラ起動時に JRE (正確にはJDK)を展開し起動前に差し替える手が存在しない。

色々あまり言えない手を使って調べたところ、Oracle のインストーラの抱えるJREは RHEL互換環境ではさざなみフォント(kochi-*-subst)があることを仮定している。RHEL6 系統は VLフォントとIPAフォントはあるが、さざなみフォントが入っていない。

そこで、IPAフォントをさざなみフォントに誤認させることで対処を行った。
ざっくり言うと、手順は以下の通り。


  1. ipa-gothic, ipa-mincho の RPM をインストールしておく
  2. cd /usr/share/fonts ;  mkdir -p ja/TrueType を実行し「/usr/share/fonts/ja/TrueType/」ディレクトリを作っておく
  3. cd /usr/share/fonts/ja/TrueType ; ln -s ../../ipa-gothic/ipag.ttf ./kochi-gothic-subst.ttf を実行
  4. cd /usr/share/fonts/ja/TrueType ; ln -s ../../ipa-mincho/ipam.ttf ./kochi-mincho-subst.ttf を実行
  5. runInstaller を実行して Oracle のインストールを始める
さざなみフォントは「/usr/share/fonts/ja/TrueType/kochi-{gothic, mincho}-subst.ttf」にあることになっている。なのでシンボリックリンクで IPAフォントを配置してしまう訳だ。


これによりインストーラが日本語で起動した。


なお、日本語が化けた状態のままインストールをしてもインストールは可能で、Oracle のデータベース自体は問題なく動作する。ただし、Enterprise Manager の一部のボタンが文字化けしてしまう。これは、インストール時にボタンのGIFファイルなどを動的生成しているのだが、フォントがないためボタンに書き込むべき文字がレンダリングできないためだ。

Oracle のインストールぐらいは日本語がなくても困らないが、後で人にメンテナンスさせることを考えると Enterprise Manager がちゃんと表示されないのは少々困る。

上記対処を行ってからインストールすればこの問題は発生しないが、化けたままインストールしてしまった場合は、まず上記対処で強制的にフォントを割り当ててからEnterpriseManager を停止し、キャッシュとして作成されているGIFファイルを削除してしまうといい。Enterprise Manager  を起動し直すと、その時にGIFファイルを再生成してくれる。
インストール直後にフォントが割り当てられてなかったので文字が豆腐になってしまってるが、今回の再生成時にはフォントが強制割り当てされているので文字が書き込まれ、正しいボタンができてくれる。

...なお全くの余談だが、私は Java が大嫌いだ。

2013/12/21

OS X と 仮想SSD

SSD 標準搭載の MacBook Air がでた 10.8 Lion あたりから、OS X ではHFS Plusファイルシステムへの SSD に対するサポートがはいってきている。

具体的には、OS X がSSDに インストールされている場合、遅延再配置(hfs_relocate)と Hot File Adaptive Clustirng が無効になる。
二つの機能の概要については...、まあ、こちらのページを参照して欲しい。
(...まさか、未だに自分の原稿が上位でヒットするとは思わなかったよ。)

いずれの機能も HDDの特性を加味してディスク上のデータ配置を置き換えることで IO性能を上げるものであるが、しかし SSDの場合 再配置してもIO性能が上がらないし、むしろ書き込み回数を増やして不利益になるからだ。

OSXがSSDと認識しているかどうかは 「diskutil info」コマンドで確認できる。
[valkyrie:~] shiro% diskutil info disk0s2
   Device Identifier:        disk0s2
   Device Node:              /dev/disk0s2
   Part of Whole:            disk0
   Device / Media Name:      Macinosh HD

   Volume Name:              Macinosh HD
   Escaped with Unicode:     Macinosh%FF%FE%20HD

   Mounted:                  Yes
   Mount Point:              /
   Escaped with Unicode:     /

   File System Personality:  Journaled HFS+
   Type (Bundle):            hfs
   Name (User Visible):      Mac OS Extended (Journaled)
   Journal:                  Journal size 73728 KB at offset 0x1bf2000
   Owners:                   Enabled

   Partition Type:           Apple_HFS
   OS Can Be Installed:      Yes
   Recovery Disk:            disk0s3
   Media Type:               Generic
   Protocol:                 SATA
   SMART Status:             Verified
   Volume UUID:              A95E84F4-7013-38C7-BB33-BB8DB8E8ED69

   Total Size:               959.3 GB (959337365504 Bytes) (exactly 1873705792 512-Byte-Units)
   Volume Free Space:        478.1 GB (478122086400 Bytes) (exactly 933832200 512-Byte-Units)
   Device Block Size:        512 Bytes

   Read-Only Media:          No
   Read-Only Volume:         No
   Ejectable:                No

   Whole:                    No
   Internal:                 Yes
   Solid State:              Yes
最下行の Solid State のフラグが Yes ならばSSD上であるとOS Xが判断していると言うことだ。
(余談だが、SSD だからといってルートフォルダに  .hotfiles.btree ファイルがないとは限らない。初期状態からSSDで出荷された Mac ならその通りだが、HDD搭載の Macから換装したりなどすると、以前の  .hotfiles.btree ファイルが残る。使われてはいないが、どうもアクセスはされるみたいで更新日付は適宜アップデートされてしまう。消しても問題ないとは思うのだが、さすがに失敗したときのリスクが怖いので試していない。)

さて、仮想環境上の OS X はどうであろうか?

とりあえず手元の Fusion 6 で仮想マシンを作ってみたところ、仮想ディスクはすべて SATA接続のディスクとして作成される。

SATA接続のディスクから OS Xを起動すると、SSD上の仮想マシンはちゃんと「SSD」が接続されたように振る舞う。図は、Mountain Lion を搭載した仮想マシンだが、Solid State が YES になってるのがわかる。

Fusion 6 で動作する Mountain Lion の仮想マシン

ただし、以前の Fusion で作成した仮想マシンは 仮想SATA接続ではなく仮想SCSI(lsilogic)接続になっており、こちらはSSDと認識されていない。仮想SATA接続は仮想ハードウェアバージョン10からのサポートで、Fusion 6からしか使えないからだ。

以前作った仮想マシンについては、以下の手順で仮想SATA接続に変更できる。

まず、仮想マシンをちゃんとシャットダウンして、スナップショットをすべて削除する。

次に、設定パネルの互換性タブから仮想ハードウェアバージョンを10にあげる。

仮想ハードウェアバージョンを10にする

これにより仮想SATA接続の仮想ディスクが利用可能になる。

最後に、仮想ディスクを選択してバスタイプをSATA接続に変更する。

バスタイプをSATAに変更

スナップショットを削除していないとバスタイプの変更ができないので注意だ。

不用意にバスタイプを変更すると起動しなくなるOSもあるが、OS X のブートローダは結構柔軟性があり、SCSIからSATAへの変更程度なら問題なく起動してくれる。
ゲストOSの上の動作とはいえ、無用な書き換えを防ぐことでSSDを長持ちさせることができるのでやっておいたほうがいいし、そのために Fusion 6 にアップグレードするのも悪い話ではないだろう。


しかし、OS X の場合はこの方法を使っても、OS側がSSDを検出しない、SCSI/IDE接続のディスクをSSDかHDDか検出していない模様のため、あまり意味がない。


2013/12/11

[余談] WiFiルータ

vExpert な知人の間でアドベントカレンダーが回っているようだ。

話は聞いていたのだが11月末から12月冒頭、主に出張でばたばたしてたのですっかり出遅れてしまった。用意したネタはなきにしもあらずだが慌てて出す必要もないし、またじっくり確認してからにしようと思う。

で、その出張で公私ともに役に立ってるWiFiルータの話をちょっと載せておきたい。

その愛用品は Planex の MZK-RP150N という名の WiFiルータだ。個人的に使っているものは確か1年ほど前、博多駅近くのヨドバシで購入した。

出張用の旅行鞄には長らく初代の AirMacExpress が入っており、旅行先の宿で無線LANを利用するのに使っていた。が、この博多出張の折たまたま家に忘れてしまい、これが吸収を転々とするわりと長期にわたる出張だったためなきゃないで困るので、目の前にヨドバシがあるうちにと買いに行ったのだった。

AirMacExpress も購入当初はなんて小さな WiFi ルータだと思っていたが、MZK-RP150N のマッチ箱を二つ重ねた程度の小さな筐体は輪をかけて小さく、買ったときには技術革新にひどく驚いたものだ。

さて、小型の WiFiルータなら他にもたんとあるのに、わざわざこれを選んだ理由は「Ethernet が2ポートある」という点に他ならない。WiFiを抜きにしても、簡易的なNATルータとして利用可能なのだ。これは思いの外便利で、1IPアドレスしかとれないような会議室で結構役に立つ。ほかの多くは1ポート、上位ネットワークにつながるポートしかないのでこうしたことができない。

怪我の功名ではあるが、なかなかいいものを買ったと思っている。
後日 職場の機材で持ち運びの容易なWiFi ルータが必要になったときにこの MZK-150Nを提案し、何台と導入して便利に使っている。小さく、そこそこの性能があり、なにより安い(市価で2000円強)。


ただ、良いことがある一方、あまりよろしくない点もある。

一つは、デフォルトの設定がイケてないということだ。デフォルトではオートモードという設定になっており、外部(Internet)側ポートの接続状況に応じてNATルータ(ルータモード)かブリッジ(APモード)かを自動的に切り替えるようになっている。

確かに、NATルータとして振る舞ってほしい場合もあれば、有線と無線をつなぐ単なるブリッジでいい場合もある。そのために都度設定をするのは面倒といえばそうだ。
しかし、このモードの切り替えはどうも外部側ポートに割り当てられたIPアドレスで判断しているらしく、プライベートIPがついた場合はたいていブリッジになるようだ。

「らしく」というとおり切り替えの基準がいまいちはっきりしないのと、最近のビジネスホテルの部屋のポートは 10.x.x.x のプライベートアドレスが割り当てられることが多い、というかまっとうなグローバルアドレスがそんなぽんぽん割り当てられるはずもなく、従って意図せずにブリッジとして動作していることがある、ここがかえって厄介になっている。

またモードによって管理ページのIPアドレスが異なる(最終オクテットが .1, .249, .248 の3パターン)ため、設定をしたくても管理ページにたどり着くのが一苦労だったりもする。
このため、私物および職場で私の管轄下の機器についてはルータモードに固定しており、必ずNATルータとして振る舞うようにしている。

製品自体には今時の機器らしく、マニュアルは付属せず簡単な説明用紙がついているだけだ。この説明用紙が、初心者向けに優しく書いているのだが、詳しいことを知ろうとするとかえってわかりにくい。オートモードと相まって飼い慣らすまでが一苦労だ。
(オンラインで詳細マニュアルは存在する)

また、後継機種らしい機器が出てきているためか、若干ながら入手が難しくなってきている。
こちらはEthernetが1ポートしかないため、私にとっての利点が失われてしまっている。

今後の入手可能性が不安なため、職場での機材増加に伴う追加購入の際、無理を言って予備機を用意してもらった。( 予備機もしまわれているわけではなく社内での検証などにも流用されている )

少々問題はあるが、とはいえ設定さえルータモードに固定してしまえば、あとは「差すだけ」というのはとても便利だ。

そろそろ私物のほうも予備を買っておこうか、と思うぐらいには気に入っている。

2013/11/06

Fusion での起動メニュー

さて、先の Fusion 6.0.2 で起動メニュー周りのことが書かれていたので一つ試してみた。

Fusion 6.0.2 にアップデート後、OS X をインストールした仮想マシンを起動、即座に Option を押しておいた。

Macの実機の場合、Optionを押して起動すると例の起動メニューが出てくる。

Fusion の場合、以下のブートメニューが出てきた。

Option を押しながら起動するとこのメニューが表示される 
先のメニューで BootManager を選ぶとこの画面になる

Fusion の仮想マシンにおける EFIの実装は VMwareオリジナルのため、Appleがおこなったようなグラフィカルな起動メニューという拡張ははいっていない。ただそれだと便利が悪いので実装したようだ。
(追記)なお、これは Fusion 6.0.1 でも動作する。別に 6.0.2 で新規という訳ではないようだ。


MountainLion や Mavericks のリカバリパーティションを起動する場合にはこれは便利だろう。

Fusion 6.0.2 release

11/5 (米国時間)に Fusion 6.0.2 がリリースされた。
メンテナンスリリースで、新機能は含まれないが様々な改善がなされている。

リリースノートはこちらにあるが、変更点は以下の模様。
  • メモリが不足している際に仮想マシンの起動に失敗する問題に対処
  • Windows 8.1 および WindowsServer 2012R2 の最終版の簡易インストールをサポート
  • Fusion の起動パフォーマンスの改善
  • いくつかの Linux で HGFS(ホストOSとゲストOSでのファイル共有)モジュールのビルドに失敗する問題に対処
  • OS X Mavericks サポートの強化
    • Finder タグに対応
    • OS X をゲストOSにした場合のドラッグ&ドロップの改善
    • メニューバーの取り扱いの改善
    • Unity モードでのマルチディスプレイの取り扱いの改善
    • OS X Mavericks をゲストOSにした場合のリカバリパーティションの取り扱いの改善
    • OS X をゲストOSに指定した場合の起動パーティションの選択の改善
    • リスタート後の仮想マシンのウィンドウ位置の復元の取り扱いの改善
    • "既存のPCをインポート"機能での、Mavericks のファイル共有機能との互換性の向上
  • 仮想マシンのインポートでの、Parallels Desktop 8 仮想マシンの検出の強化
  • 起動ボリュームが見つからない場合のメッセージの改善
  • 自動起動に指定していた仮想マシンの電源オンを止めた場合に生じる問題の修正
  • OS X をゲストOSとしてSATA仮想ディスクにインストールした場合に FileVault が有効にできるようになった
  • 特にゲストOSがBSOD(ブルースクリーン)やカーネルパニックの最中などに、仮想マシンの電源オフ中にハングする問題に対処
  • Ubuntu 13.10 で共有フォルダのカーネルモジュールがビルドできるように改善

朝一で適当に訳したので、少々間違いがあるかも知れないので原文も良く確認のこと。